「定義がちょっとでも曖昧になってくると間違ってくるんだよ。」
どっかで聞いたことのあるフレーズですが、
今のクラウドコンピューティングには、この問題がある。
クラウドコンピューティングといっても、実態が様々なので、
時には、SaaSを指し、PaaSを指し、HaaSを指したりする。
そのことが利用者にとって混乱を招く。
売り込むほうは「クラウドコンピューティングですよ」
としかいわないことが多く、利用者側で、どこまでのサービスなのか確認する必要がある。
そのため、契約締結後に「こんなはずじゃなかった」的なことが起こりうる。
思い込みで、クラウドコンピューティングを判断すると痛い目に会うので、
「このクラウドはSaaSですか?PaaSですか?HaaSですか?それともほかの何かですか?」
ということを初めに聴く必要がある。
売る側にとっての魔法の言葉は、利用側への重要な説明を省く言葉になっている。
業者によっては、一般的なASPサービスまで『クラウドですよ』なんてしたり顔で言ってきている。
SaaSとかPaaSとかの言葉があるんだからそれを使えばいい。
『クラウド』というひとくくりでしかものを言ってこない業者には、
まさにあの言葉がお似合いだ。
「定義がちょっとでも曖昧になってくると(顧客の理解が)間違ってくるんだよ。」